人は上半身を背骨だけでは支えられないため、腰回りの筋肉を使います。腰回りの筋肉は、運動量により増えたり減ったりするものです。近年は、デスクワークで動かなかったり、テレワークにより外出が減ったりすることで、以前より運動量が減少傾向にあります。運動量が減って筋肉が衰えると、腰痛を引き起こしやすくなるのです。そこで腰回りの筋肉を鍛えると、腰痛の改善が期待できます。単純に筋トレでも良いですが、知らず知らずのうちに腰に大きな負担をかけてしまったり、鍛え方が正しくなかったりするケースもあるので注意が必要です。
おすすめの運動としては、水泳やウォーキングが挙げられるでしょう。水泳は浮力があるため、陸上よりも体が軽くなります。腰痛もちの人は立っているだけでも腰に負担がありますが、浮力がある水中なら腰の痛みが軽減されるのです。水の抵抗があり少ない運動でエネルギーを消費するため、ダイエットにも最適と言えます。ウォーキングは自分の身一つで始められるので、一番取り入れやすい運動でしょう。気分転換にもなり、歩いていると腰回りの筋肉の緊張が和らぎます。
一方、運動の中にも腰に負担がかかりやすいものがあるので、気をつけなければいけません。例としてはゴルフや野球、テニスなどが挙げられます。ゴルフや野球はプレイ中に腰を大きく捻るため、腰に大きな負担がかかるのです。テニスはスマッシュの際に腰に大きく力を入れることから、瞬間的に腰を痛めてしまいます。これらの運動は、腰痛もちの人はできるだけ避けるのが良いでしょう。